まちなかのあかりやじゅうにがつのさむさをこえて、もうひとつのマドリードにはちがうおとがひびいています。よくみみをすませば、クリスマスのフラメンコのこだまがきこえてきます。わたしたちにとって、このきせつはショッピングやネオンではなく、ドアをひらき、わかちあうときなのです。
ロマのコミュニティやほんとうのフラメンコをあいするひとびとにとって、クリスマスはただのショーではありません。うたとおどりがそのルーツであるかぞくのしゅうごうへもどるじゅうようなきっかけです。きょうは、ガイドブックにはのらないしきたりをあなたにもひらきます。あたたかいザンボンバや、あまりしられていないロマニのまつりまで——。
ロマニのまつり:じゅうにがつにじゅうさんにちのいわい
おおくのひとがにじゅうよっかをクリスマス・イブとしてきねんしますが、ロマのでんとうではじかんのながれかたがまったくちがいます。まほうはもっとはやくやってきます。にじゅうさんにちは、あかいマーカーでしるされたたいせつなひであり、ロマニのまつり——いえでは「ロマのクリスマスイブ」とよばれるひです。
フォーマルなディナーではなく、もっといきいきとしたじかんです。ほんとうのさいかい、つよいハグのひです。ほかのひとびとがつぎのひのじゅんびをしているあいだ、このばしょではとしよりたちがわかものたちにかぞくのものがたりをつたえます。スピーチではなく、うたいながらです。これはまさにフラメンコのでんとうで、たべものとこころからわきあがるこえをわかちあいながら、ほんとうのクリスマスをむかえるのです。
でんとうてきなうた:ザンボンバ・ビジャンシコス・ブレリアス
フラメンコのいえでは、じゅうにがつはどんなおとがするのでしょう?みせのクリスマスソングとはちがい、ここではリズムとコンパスがひびきます。
ザンボンバ
ドロとかわでつくられたがっきいじょうのいみをもちます。「ザンボンバにいこう」といえば、みんなでたのしむまつりへのしょうたいです。もとはヘレスですが、いまではフラメンコぜんたいのたからです。
ビジャンシコス・ポル・ブレリアス
ここにはかなしみはありません。でんとうのクリスマスのうたが、にぎやかでフェスティブなブレリアスのリズムにのってうたわれます。そのけっか、からだがたちあがるほどのクリスマス・ブレリアスになります。
カンパニジェロス
このうたは、きくだけでさむけがします。せいしょのものがたりを、ふかいかんじょうとしんせいなこころでうたいあげます。まさにフラメンコならではのひょうげんです。
カルダモモでクリスマスのでんとうをたいけん
カルダモモでは、これらのでんとうをだいじにまもっています。じゅうにがつは、よりしんみつでこころにちかいアートがひつようです。にじゅうさんにちのよるのように。だからこそ、わたしたちのタブラオは、このきせつだけのすばらしいたいけんができるようすがたをかえます。
もし「ふつうのクリスマス」からはなれ、ほんとうのきもちをあじわいたいなら、マドリードしんしんにあるわたしたちのばしょでおまちしています。
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