「カルダモモは暗くて狭い。店内にスモークが立ち込め、踊りと嘆くような哀しい歌声が始まると、室内はエネルギーに満ち溢れてきた。ダンサーはそれぞれ、音楽に合わせて思い思いに踊りを披露するので、新たなダンサーが登場するたびに、踊りを創造するのを目の当たりにするかのように感じる……ダンサーはトランス状態になり、カタカタと靴音を立て、ギタリストと一緒にコツコツとリズムを刻む。その間ずっと歌い手は、そのインスピレーションを注ぎ込む。ダンサーは、この小さなステージに立つ間、観客を支配し、ステージ上で観客を打ちのめす音楽による“暗殺者”を演じた後、謙虚にステージから去る姿を見るのは、特別な楽しみである」